月刊 QHO 特集1

'98春夏お仕入れ直前情報

注目&話題のアイテム完全チェック!

担当者に聞く。今年のトレンドはこれだ!

個性が多様化し、年々売れる商品の予測は難しくなっています。

けれどもトレンドをいち早く取り入れた商品は常に好調です。

今年はどのようなアイテムが注目されるのでしょうか。

各商社の担当者に伺い、

アイテム別に今シーズンのファッショントレンドを探りました。

 ● 協 力 商 社 ●
(株)イケテイ (株)式部本店 ダイヤ蝶(株) (株)刀根 (株)丸早帽子

夏から秋にかけて自然素材、ナチュラルテイストが浸透
昨年より社会全体がエコロジー、省エネなどへの関心が高まっています。その影響を受けているからか、今年はファッション界でも麻や綿など天然素材を使用したものやホワイト、ベージュ、カーキなどのカラーがよく見られ、メンズ・レディスともにナチュラル志向が強まっているようです。  

 その一方でレディスでは女性の優しさを追求したフェミニンは欠かせません。数年前より人気の透ける素材、オーガンジーやチュールなどの生地を使ったファッションにバリエーションが広がり、これらをカジュアルに着こなすのが新しくなっています。さらに光沢感ある素材も見逃せません。これらのトレンドは、世代を越えて受け入れられるでしょう。

 ヤングのメンズファッションにおいてはモード系、スクール系、パンク系トラッド系、ストリート系など様々なスタイルが乱立しているものの、特にモードの人気は健在です。しかし一つのスタイルでトータルコーディネイトするのではなく、一部分に他のテイストをミックスさせるのが今年の特徴です。さぁ春夏シーズン到来です。いち早くトレンド情報をキャッチして魅力あるお店づくりを心掛けましょう。

バッグ

■トレンドをさりげなく取り入れ、ニュースタイルを提案

(株)イケテイ  

 同社は全体的にターゲットを明確にした商品展開が見られる。例えば「アトリエサブフォーメン」はヤングファッションにおいて、ダントツ人気のモード系を取り込んだデザインの「ディレクションシリーズ」を展開している。素材はポリウレタンで、とても軽い。鞄の重みが感じられないほどだ。素材は綿ボンディング加工を施したナイロンメッシュは新しい風合いで、クールなイメージの仕上がりとなっている。前に付いた大きめのポケットがポイント。ショルダー・手提げなど4型ある。希望小売価格は、9500円〜12000円まで。

 同ブランドの「トレ」シリーズはイタリア語で数字の3を意味があり、その名のとおり3つの大きめポケットがついているのが特徴だ。ブルーのポケットはウォークマンが入る大きさで、ヘッドホンのコードが邪魔にならないように鞄に留めることもできる。学生中心のターゲットで、ややストリート系の雰囲気もある。両サイドを引くだけで中身を取り出せるバネ口は、これまでになかったタイプだ。

 ショルダー中心の「データブロー」の「アットマーク」は、ナチュラルテイストを麻素材の使用で表現している。大きめのアットマークロゴだけのシンプルなデザインで、茶と黒だけの落ち着いたカラーバリエーション。ターゲットはティーンエイジャーとしているものの、性別、年齢を問わずすんなりと誰にでも受け入られそう。型としては、昨年より注目されている縦型のかぶせやバナナ型がおもしろい。素材を水牛の牛革に変えたシリーズ「リード」は、使うほど味がでてくるバッグだ。

 エンリココベリの「トランスルー」シリーズは、タータンチェックのオーガンジーと麻素材を使い、フェミニンな仕上がりとなっている。ロマンチックテイストがいち早く取り入れている。レッド、イエロー、グリーングレーは、鮮やかなカラーにもかかわらず透けた素材でいかにもさわやかだ。広い取り出し口は、実用性をもきっちりと押さえている。

帽子

■ウェスタンテイストが最も熱い!

(株)丸早帽子

 ヤング層では、昨年秋より少しずつ火がつき始めたウェスタン系のハットが大ブレイクの予感。というのも有名人のファッションが流行をリードする昨今、CMである有名人がウエスタンハットをかぶっている姿がよく見られるからだ。特に女性の間での人気が高まっている。素材はカツラギやキャンパスなどの布帛中心で、カラーはパステルよりもウエスタンらしい黒や茶などの濃いカラーが中心となりそうだ。ヤングのボリュームゾーンは2900円〜3900円となっている。ニット帽子に関してはもはやオールシーズンのものとなり、シングルワッチやキャスケットなどのデザインのバリエーションが広がっている。

 ミセスは品質の良い帽子を選ぶ消費者が少しずつ増えている。庇部分を上げ下げできるくらいのソフト感があり、しかも折りたためる実用性がないともはや消費者の心を動かさなくなっている。

 オリンピックイヤーの今年は、スポーツブランドのキャップは期待ができる。数あるブランドの中で特にニューバランスの動きが良く、一昨年より爆発的な人気を得たナイキはすっかり子供にまで浸透している。また注目したいのは、デニム素材のウォッシュ加工を施したキャップ。定番素材で個性もあるデニム素材が人気再燃の兆しを見せている。

小物

■皮革素材が復活!素材感の良さが見直される。

(株)刀根

 トレンドのサイクルが早い財布・小物だが、今年は全体的に皮革素材の良さが見直され、異素材のコンビネーションやナイロン素材が見られなくなっている。オーストリッチやトカゲの型押しは、もはやすっかり定着し、デザインは大型から小型への動きが見られる。また素材に関してはエナメル加工を施したものは、昨年から人気が続き、エンリコ・コベリやカルロ・パラッツィに見られるように、むら染め素材にエナメル加工で仕上げた自然な風合いを残したものが斬新となっている。イタリアのカルロ・パラッツィはベルトのバックルのような附属品をポイントにしたデザインで、個性的でしかも高級感を感じさせる。

 同社は98年春夏よりフランスのファッションブランド、「エマニュエル カーン」を新登場させた。常に「ラ・ビ(生活、人生)」をテーマにしたデザインで、ヤギ皮を編み込んでメッシュタイプのシリーズは、エスニックの雰囲気がある。

 財布や小物はパステルからビタミンカラーまでバリエーションが広い。消費者は小物を遊び感覚で楽しむ傾向にある。

紳士シャツ

■夏から秋にかけてビタミンカラーからアースカラーへ

ダイヤ蝶(株)

 ドレスシャツはグリーンやブルー、イエロー、サーモンピンクなどビタミンカラーの人気は今年も続くというものの、その一方で夏から秋にかけてのシーズン後半はベージュやカーキといったアースカラーが増えてくるという。カラフルなドレスシャツを着こなすには、トータルコーディネイトが不可欠。ファッションに敏感な20歳代〜30歳代の人がターゲットとなるだろう。デザインはワイドタイプの襟が主流となっており、30歳代以上にまで浸透しつつある。変形のボタンダウンが目立つ。

 またカジュアルシャツはドレスシャツの影響を受け、ビタミンカラーの存在が見られる。イタリアの生地を使ったストライプ柄は独特の春たしさを見せている。年々品質の高さと低価格が求められる傾向にあり、プライスゾーンは9800円〜13000円ぐらい。綿素材が中心で展開される。

ハウスウェア

■素材にこだわり、着心地にこだわった夏のオリガン

(株)式部本店

 今年のサマーコレクションより同社が展開するオリジナルブランド「オリガン」について伺いました。

 全体的に消費者からのニーズを考慮して、花柄を中心とするプリント模様を少し増やしての商品展開となっている。さらにこれまでの40歳代から50歳代のターゲットを30歳から40歳ぐらいの女性をも意識して商品作りを心掛けたという。

 ホームウエアのデザインやカラーは家の中のみならず、外出着としても着れるようなよりアウターウエアに近いカットソータイプが増えている。また夏のホームウエアには涼しさ、華やかさが求められており、綿やTR系の軽ろやかで肌触りの良い素材が中心となっている。

 今年の注目は、レインコートと傘に同素材を使用したレインシリーズ。今回で3シーズン目に入るが、2つのアイテムのコーディネイトがポイントだ。またシースルーのエプロンは、スパッツと組み合わせると、フェミニンながらもシャープな着こなしができる。ナイトウエアでは、少し和風テイストをきかせた花柄プリントも見逃せない。価格帯は8900円〜9800円をボリュームゾーンとしてホームウエアの楽しさを提案する。

特集2 '98ステーショナリートレンド


協同組合大阪久宝寺町卸連盟
〒541 大阪市中央区南久宝寺町1丁目10番1号
電話 06-262-3451 FAX 06-266-9966